横浜市瀬谷区のT様邸の外壁塗装工事が
本日より始まります。
築年数は長いですが、こまめにお手入れをされていますので
比較的外壁の状態もよく、今回塗装することで更に長持ちしてくれることでしょう。
しっかりと施工させていただきますので、そうぞご安心くださいませ。
足場仮設
まずは足場を仮設いたします。
近隣の方々にご迷惑をお掛けしないよう
しっかりとメッシュ養生いたします。
高圧洗浄
今回のT様邸は屋根がガルバリウム鋼板のため
塗装をいたしませんので外壁の洗浄のみとなります。
とはいうものの屋根にも苔が付着していたので洗浄いたしましょう。
結構綺麗になりましたよ。
門塀のタイルの目地部分も写真のようにカビが付着していたので
洗浄していきます。
どうですか?
綺麗になりましたね。
続いて玄関入り口部分も苔がビッシリと付着していたので
洗浄していきます。
こういったところに苔が付いていると、雨が降った時などは
滑って危ないですからね。
駐車場廻りも綺麗にしちゃいましょう。
こうして家本体以外のところも出来るだけ
洗浄してあげたいですね。
ちょっとしたサービスですが、こういったことを大切にしていきたいです。
養生作業
窓枠などをしっかりと養生していきます。
ここで私の一つのこだわりとして・・
基本的に雨戸などを一枚一枚養生していき、窓の開閉が
出来るようにしております。
塞ぎっぱなしではお客さまも大変ですので、出来るだけ
工事中のストレスが無いように心がけさせていただいております。
外壁にこのようなエアコンなどのカバーが付いています。
私は出来るだけカバーを外して塗装していきます。
そうすることで、カバーの裏側もしっかりと塗装することが出来るからですね。
少々手間の掛かる作業なのですが、大事なことですね。
このような配線関係も外してしまいましょう。
屋根廻りの養生
床廻りもしっかりと養生してまいります。
植木などもしっかりと養生していきます。
植木などは、あまりしっかりと養生してしまうと枯らしてしまうので
写真のように後ろ側を空けるなどして通気してあげることが大切です。
今日お客様より
「養生がたいへんですね~」
とのお言葉をいただきました。
本当にそう思いますね。
非常に手の掛かる作業なのですが、
私はここにどれだけ手間を掛けられるかが職人としての
勝負だと考えております。
窓枠に関して言えば、そのテープの貼り方が仕上げのライン(見切り)に
なってまいりますし、植木を汚してしまえばもう綺麗には出来ません。
私のする仕事は、家を綺麗にする仕事です。
廻りを汚してしまっては、すべてが台無しになってしまいます。
そうしたことを常に意識しながら、日々作業を行っております。
軒天塗装
一回目の塗装です。
一回目が乾燥次第
仕上げを行っていきます。
外壁のひび割れ処理を行ってまいりましょう。
T様邸の外壁はそれほど大きなひび割れもなく
比較的状態が良かったです。
写真程度のヘアークラック(髪の毛ほど)でしたので
シーリングを刷り込んで処理していきましょう。
丁寧に刷り込み、シーリングの跡が残らないように
ぼかしていきます。
このくらいぼかしておけば、ほとんど跡は残りません。
よくありがちなのですが、この作業を雑に行ってミミズ腫れのような
跡になっている家をよく見かけますね。
それではせっかくの家も台無しになってしまいますからね。
こういった作業は丁寧にしっかりと行っていきたいものです。
外壁補修吹き
T様邸の外壁は一部このように以前補修した跡が所々ありましたので
このまま塗装しては、カッコ悪いので廻りの外壁との模様を合わせて
行きましょう。
この部分だけツルツルですものね・・
吹付けでパターンを合わせていきます。
これでパターンが合いました。
こうしてから塗装することで、違和感のない綺麗な仕上がりとなるでしょう。
何気なしに塗装してしまえば簡単なことなのですが、
こういったことに少しでもこだわり施工していきたいですね。
外壁塗装下塗り
T様邸の外壁はモルタル外壁なのですが
よりひび割れなどを防いでいくうえで、今回はマスチック(厚塗り工法)工法を
行ってまいります。
通常のローラー(毛質)ではなく
多孔質ローラーといった特殊なローラーを使用いたします。
平塗り工法 マスチック工法
写真のようにこれだけの厚みが違います。
こうすることにより、より、ひび割れに対する追従性を確保します。
それでは塗装を行っていきましょう。
まずは、材料を撒き・・
横に転がし、ムラを切ります。
縦にならして仕上げていきます。
簡単そうには見えますが、これが意外と難しくかなり技術を必要とします。
ローラー工法の基本がしっかりとしていて、尚且つ、スピード無ければ
すぐに乾いてしまいムラとなってしまいます。
① 基本的なローラーの操作
② スピード
③ 一瞬でムラを見る目
④ 塗料が乾燥していく時間を、感じる感覚
以上が備わっていて初めて仕上げることができるのです。
特に④の感覚は理屈ではないので、この部分はかなりの経験を要します。
下塗りが完了いたしました。
次は中塗り~仕上げとすすめてまいります。
外壁中塗り
それでは中塗りをしていきましょう。
しっかりと下地処理を施してありますので、あとは丁寧に
塗装してあげるだけですね。
中塗り完了です。
中塗り乾燥後、仕上げを行なってまいります。
とても落ち着きのあるいい色に仕上がりました。
部分塗装
外壁の仕上げも無事に終わりましたので
木鉄部の塗装を行います。
まずは、それぞれの下塗り作業を行ってまいりましょう。
白くなっている部分が下塗りをしたところです。
面格子は外して下塗りします。
霧除け錆止め
仕上げ塗装
下塗りが完了いたしましたので、シリコン塗装をしていきます。
破風板部分を塗装していきます。
玄関枠なども塗装していきます。
綺麗な色合いになりましたね。
雨樋をスコッチ(スポンジのようなヤスリ)で目荒ししていきます。
こうすることで表面に細かい擦り傷のような物ができ、
塗料の付着をよくしていきます。
丁寧に塗装していきます。
細かい換気口なども塗装していきましょう。
霧除け(ひさし)を塗装していきます。
壁際をきっちりと線引していきますね。
この線を引くことを塗装用語でダメ込みといって非常に技術のいる作業の一つです。
こだわりを持たずに、ただ引いていくとウネウネと曲ったカッコ悪い仕上がりとなって
しまいます。
中塗り乾燥次第仕上げを行っていきます。
その他各種部分塗装がほぼ終わりました。
次は玄関ドアの塗装を行ってまいります。
T様邸宅の玄関ドアは木製であり、もともとは木目調のニス仕上げの玄関でしたがペンキにて塗りつぶしてしまっていましたので、以前のような木目調の玄関を復活させるべく、あえて剥離塗装を行ってまいりたいと思います。
塗装前の状態です。
茶色のペンキで塗りつぶしてあるので、木目などはすべて消えてしまっています。
まずは、このペンキを剥離剤を塗布していきながら落としていきます。
剥離作業
それでは剥離していきましょう。
刷毛で塗りながら・・
表面が剥離してきたところを見計らって・・
金ベラなどを使って数度繰り返しながら少しずつ剥がしていきます。
なんとかここまで落ちました。
一日乾燥後
研磨作業
続いて研磨作業で表面を磨いていきます。
細かいところは手作業で地道に削っていきます。
非常に手間の掛かる作業なのですが、この剥離塗装に於いて
この研磨がどこまでできるか?で
すべての仕上がりが決まってきます。
大抵ここで断念してしまいほどほどの仕上がりとなってしまうので
私はここでの作業にすべてを掛けて削っています。
ここでどれだけがんばれるか?
ですね・・
どうですか?
ここまでできれば上出来ですね。
着色作業
続いて色付けです。
との粉を使用し目止めをしていきながら色をのせていきます。
ウエスなどを利用しながら余分な塗料を拭きとっていき、
同時にムラを無くすよう全体的に刷り込んでいきます。
着色が完了いたしました。
基本的には裏の色に合わせます。
クリヤーを塗装していくことで、この染み込ませた色がボワッと昇ってきます。
どのように仕上がっていくのか楽しみですね・・
再び一日乾燥させます。
クリヤー塗装
木の傷みが酷い場合などは、サンディングシーラーなどを塗布して
更に磨きを掛けて行く場合もあるのですが、目止まりは良さそうなので
クリヤー塗装をしていきましょう。
場合によっては吹付けにて仕上げていく場合もあるのですが、
今回はあえて刷毛塗りにて仕上げていきたいと思います。
一気に色が昇ってきます。
私はこの瞬間がとても好きですね。
乾燥後、数回塗り重ねて仕上げていきます。
ここで一つこだわりたいと思います。
玄関に付いている取手などを磨いていきます。
せっかく玄関が綺麗になっても、この部分が劣化していると今ひとつパッとしません。
なので、私はこうした所も手を入れて仕上げていきます。
この部分はあえてラッカー系のクリヤーを塗布していきます。
密着性の部分と早く乾いていただかないとお客様が家に入れなくなってしまいますからね。
それでは完成です!
綺麗になりました~。
この木目がたまらないんですね~
取手もこのとおり綺麗なアンティーク調な仕上がりになりました。
やはり木目調の玄関ドアはいいですね。
私もしばらく見とれてしまいました。
足場を解体し完了いたしました。
ブラウン系の落ち着いた仕上がりとなりました。
見本帳で見るとかなり濃い目の色合いだったのですが、
やはり全体を仕上げていくとそれほど濃くもなくとても落ち着きのある素敵な色合いになりました。
お客様にも気に入っていただき、私も大満足です!
施工前の状態です。
だいぶ雰囲気が変わりましたね。
玄関ドアもこのとおりです
塗装前
塗装後
ついでに門扉もサービスで塗装しちゃいました。
綺麗になりましたね。
あっという間に時が過ぎ、気がついたらもう完了の日が来てしまいました。
私はいつもこの日がちょっとだけ寂しく思います。
1軒の家を塗り替えて行く中で、色々なことがたくさんあります。
その一つ一つを受け止め試行錯誤しながら仕上げていき、気がついたらもう終わりです。
特に今回の玄関ドアなどは、どれだけ綺麗にできるか?と
無我夢中で施工いたしました。
正直申し上げまして施工中私はいつも不安で一杯です。
しかしその不安があるからこそ、考え・悩み・答えを求めて仕上げていけるのです。
今回の玄関も終わった後
私はしばらく眺めていました・・
「綺麗になったな~ 綺麗になった~」と心のなかで何回つぶやいたことでしょう。
本当は一日眺めていたいんですけどね・・
工事中は色々とお気遣いいただきありがとうございました。
今後何かありましたらどうぞ遠慮なくお申し付けくださいませ。
T様ご家族のご多幸をお祈りいたします。
「いのは」の塗装は お見積もりから施工まで、すべて店主の濱田
(一級塗装技能士)が 行います。
すべて私が手掛けますので、 お客様にはより安心した中で作業をすすめさせていただいております。
業者選びでお悩みの方は ぜひ一度、「いのは」へ相談くださいませ。
ご相談お見積もりはもちろん無料でございます。
お気軽なご連絡をお待ちいたしております。
店主 濱田